仙台民藝箪笥の歴史と伝統の技

歴史が育んだ伝統の技


仙台箪笥の歴史は古く、幕末と推定され、いわゆる仙台箪笥として特徴のあるものになったのは、明治の初期のことです。
今日に比べると金具も塗りも簡単なものでしたが明治後期から大正期にかけて、その技は大きく磨かれてきました。
そして時代のニーズに応えながら、職人の創意工夫が重ねられ、今日の仙台民藝箪笥に生かされています。

仙台民藝箪笥について – 木地づくり

木地づくり

樹齢200年以上の欅 
東北で伐採された推定200年余りの欅(けやき)原木。これを突板に加工します。

表面材は、欅(けやき)の突板、抽斗材は、国内産桐無垢材を使用しております。構造も現在多用されている冷暖房にも狂いにくくなっています。

1.良質の欅(けやき)材を突板に剥ぎ、狂いにくい心材に貼加工したものを使用。
2.抽斗の先端を除く、底板、側板は、国内産桐材を使用。

仙台民藝箪笥について – うるし塗り

仙台民藝箪笥の塗りは、3種類ご用意しております。

「うるし」のことを英語で”ジャパン”というように、漆(うるし)塗りは日本が世界に誇る塗装法であり、古代遺跡の出土品中漆塗りの部分だけが腐らずに往持の鮮やかをとどめている例をみても、いかに優れた塗料であるかが証明されます。平均10日以上という、最も手数のかかる工法をかたくなに守っているのは、時の経過とともに、欅のの木目がいっそうその鮮やかさを増し、独特の深みが出せるのは”うるし”しかないからです。

◇ふき漆塗り(KCシリーズ)

生うるしを”いたやもみぢ”の木でつくった特殊なヘラで丁寧に塗り、拭き取ってムロ(うるしは湿気が多くなければ乾かない特性を持つため専用乾燥室が必要)に入れて乾かします。この工程を何回も繰り返します。

◇木地呂漆塗り(KBシリーズ)

仙台箪笥の伝統的な塗り方で塗表面が厚く、塗り、乾燥、磨き、研ぎ加工を入念に手間をかけた塗りで、鏡面仕上げの底に沈む欅の杢目がいっそう引き立ちます。時が経つにつれて、丈夫な被膜を作っていきます。

◇朱漆塗り(KEBシリーズ)

木地呂漆塗りと同じような工程ですが、うるしに朱の顔料を加え、鮮やかな朱色を表現していおります。色揃えが難しく、手間のかかる塗り方ですが、住いのインテリアアクセントとして最近特に人気が高まっています。

仙台民藝箪笥について – 飾り金具

飾り金具は、伝統的な仙台箪笥手打ち金具の風合いを出したオリジナルデザインで、合金精密鋳造法で、できるだけ薄く、なお彫り込みや盛り上がりの変化をダイナミックに表現しております。

KC型、KEB型には、黒色仕上げ、KB型には銅色仕上げと、漆塗りの色に合わせて取り付けることにより、一層豪華さを演出しています。