オリエンタル絨毯の中で、もっとも洗練された逸品「ペルシャ絨毯」

手織り絨毯の中で、もっとも洗練された逸品「ペルシャ絨毯」の産地は、たくさんございますが、代表的な産地をご紹介します。ペルシャ絨毯の代表的な産地としては、イスファハン、クム、ナイン、タブリーズ、カシャーンなどの五大産地が有名です。
私もイランに買い付けに行きますが、有名な産地以外にも素晴らしい手織り絨毯を制作している産地が、数多くあることにも驚きました。弊社、伊藤家具の店内には、数多くの産地の中から、選りすぐりの手織り絨毯をご紹介しております。お近くにお越しの際は、ぜひ、お店にお立ち寄りいただければ幸いです。
イスファハン – ISFAHAN

テヘランから南へ約420km、イラン国土のほぼ中央に位置するオアシス都市。
約2,600年の古い歴史を誇り、数多くの遺跡や建築物が今も残っています。
シャー・アッバス時代には首都として栄え、ペルシャ絨毯に強い関心を抱いた王は、カシャンに次いで王立工房を設け、宮廷職人を育成し、各地から腕の立つ職人を集め手厚い保護を与えたため、この地は絨毯の一大産地となりました。
サファビ王朝崩壊後、一時下火となった絨毯製作は、19世紀末から再び隆盛となり、今では、ペルシャ絨毯の中でも最高級品のひとつとされる品質を実現しています。
この地の絨毯は、繊細な色調と精緻な織りに加え、リズミカルで精巧な、メダリオンから広がる唐草文様が代表的なデザインの特徴となっています。
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| DARUSH(ダルシュ) | ZOLFEGHARI(ゾルファガリー) |
| 経糸:シルク パイル:コルクウール(トランジ文様) |
経糸:シルク パイル:コルクウール(ミフラーブ・トランジ文様) |
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| DARDASHTIE(ダルダシティ) | MANSURI(マンスリ) |
| 経糸:シルク パイル:コルクウール(ゴルボルボル文様) |
経糸:シルク パイル:コルクウール(ゴルダニ文様) |
コム(クム/ゴム)

イスラム教の始祖マホメットの娘ファティマを安置したマスメ寺院のある聖地。
古くから学問の地として栄え、現在でも市内に300にのぼるモスクとマラドサと呼ばれる教学院が残っています。
絨毯の生産は歴史が浅く1930年半ばからカシャンの指導で始められ、短期間で飛躍的な発展を遂げました。
この地は、絹の産地としても有名です。
近年は、シルク絨毯の製作に重点をおき、イスファハンやカシャンのデザインを巧みに取り入れ、新しい創作柄にも意欲的に取り組んでいます。
また、パステルカラーを基調とした独特の色彩感覚のものが多くみられます。
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| MOSTAFAZADEH(モスタファザデ) | MASOUMI(マスミ) |
| 経糸:シルク パイル:シルク (フェラハン文様) |
経糸:シルク パイル:シルク (トランジス文様) |
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| VAFAE(バファイ) | AEDI(アエディ) |
| 経糸:シルク> パイル:シルク (ガービィ文様) |
経糸:シルク パイル:シルク (シカルーガ文様) |
ナイン

イスファハンの北東郊外にある小さな高原都市。
イスファハン、コム(クム)と並び称されるペルシャ絨毯の重要な産地のひとつです。
イスファハンの指導で始められた絨毯の生産は1930年代から。
柔らかい羊毛をベースに絹を織りまぜて、経糸には綿糸を使用したものが一般的です。
デザインは、正統派好みの古典的なものが多く、緻密な文様デザインはイスファハンのものとよく似ています。
色彩は、クリームやベージュなどを基調としたソフトな色と濃紺に限られることが多く、全体的に抑制されたトーンになっているのが配色の特徴です。
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| HABIBAN(ハビビアン) | オールド |
| 経糸:コットン パイル:ウール (ショーシャガン文様) |
経糸:コットン パイル:ウール (トランジス文様) |
タブリーズ

テヘランの北西約620kmに位置するオアシスの小都市。
標高1,367mの農業を主とする町で、かつては、バクーやカスカズへ通じるヨーロッパ文化の窓口として商業も栄えました。
絨毯製作の歴史も古く今も主要市場のひとつとなっています。
原料となるぺルシャ羊を最も多く産出する地としても有名です。
イランで最も近代的といわれ、徹底した品質管理で高い評価を獲得しています。
この地の絨毯は、コーカサス風の幾何学模様で知られ、動植物を巧みにアレンジしたデザインのものが多く見られます。
また、トルコ結びでゴブラと呼ばれる独特なカギ針を使用して織られる緻密な織り目と正確な文様が特徴です。
壁掛用の絵絨毯(ダブロー)肖像画や細密画なども上質のものが多くつくらています。

上写真
TABRIZ(タブリーズ)
経糸:コットン パイル:ウール(トランジス文様)
下写真
TABRIZ(タブリーズ)
経糸:コットン パイル:ウール(ガジャル文様)
カシャン/カーシャン

「美しいタイルの町」という意味をもつサファビ朝期に栄えた古都。
テヘランから南へ約260km、砂漠と緑地地帯にはさまれた工業地帯にあり、古くから絨毯と絹織物の産地として有名。
この地で絨毯製作が盛んになったのは、サファビー朝時代からと言われ、多くの傑作がつくられたと伝えらています。
絨毯は、ウール製のものが中心で、花や蔓草、シャーアッバス文様などを配したメダリオンコーナーデザインが有名です。
保守的とされるこの地域の気質を反映し、古典的なデザインパターンを守り続けており、イランの家庭で広く使われているのがこのカシャンの絨毯です。
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| KASHAN(カシャン) | KASHAN(カシャン) |
| 経糸:コットン パイル:ウール (トランジ文様) |
経糸:コットン パイル:ウール (モスタシャン文様)「1910年頃」 |
ペルシャ絨毯
パキスタン絨毯
ペルシャギャッベ
ギャッベクッション
その他の産地
アルデビル ARDABIL
アルデビルは、イラン北西部カスピ海寄りにありサヴァラーン山地の中にあって、自然豊かな場所である。コーカサス絨毯(特徴として幾何学的なモチーフで、豊富な表現力と想像力で制作された絨毯)に似た幾何学文様や花を単純化した文様が中心で、綿の地糸にウールのパイルを用い、渋めの赤色が特徴です。
ケルマン KERMAN
ケルマンは、首都テヘランの南東約1000kmのイラン中央のルート砂漠西南部にある町で、ケルマンの絨毯はその周辺地域で製作される絨毯の総称となっている。ステップないし砂漠の景観への反動からか絨毯のデザインは、ラ イトイエローのベースに赤色の美しい花の文様が数多くみられる。通常、木綿の地糸に羊毛のパイルを用い手織りされている。
サルーク SAROUK
サルークの絨毯のデザインは古典的なメダリオンや花模様が好んで用いられている。サルークはイラン北西部に位置しており、冬場は雪が積もるような寒い地域です。そのため、生息する羊のウールは通常の南部で採れるウールよりも、柔らかくて脂分をたくさん含んだ良質のウールが産出します。絨毯は、このウールで制作されるため肌触りの良い良質な手織り絨毯が出来上がります。
セネ SENNAH
セネは、現在ではサナンダジと呼ばれるイラン西部の代表的な町。絨毯の伝統的文様は何世紀もの間ほとんど変わらず繊細な花模様が主流でメダリオンデザインの作品はあまり見かけません。絨毯の糸には若い羊の良質なウールが用いられ、染料は天然植物性で温かみのある微妙な色合いを出している。絨毯の織もしっかりと織られていて、オールドの絨毯は、特に毛足も柔らかく、張りもあり、肌触りも良好です。また、セネは、キリムの生産でも有名です。













