突板・ツキ板って何?

高級家具用材として使われているツキ板・突板についてご紹介いたします。
ツキ板(突板)とは、木を薄く削り出した板(厚さ約0.2~3mm)のことで、主に高級家具や建築内装材の表面材として利用されています。
かつては、手鉋(てがんな)で木を突く方法で作られたことから、現在でもツキ板と呼ばれています。
我が国のツキ板の歴史は古く、法隆寺献納宝物や正倉院宝物の中にツキ板を使用した象嵌の手箱などが残っています。
大正初期、家具職人は黒柿や桑などの高級材を厚さ3mm程度の突板に加工し、自分が作る鏡台や針箱の表面に化粧張りしていました。
大正8年、東京の家具業者賤機清太郎氏(静岡市出身)が、ツキ板を短時間でつくる木製の手動式機会を開発し、ツキ板を販売するようになりました。
その後、関東大震災復興を契機とした家具生産の増加によりツキ板需要が高まる中、大正13年に静岡市の服部機械製作所がわが国初の鋳鉄製電動式製造機を開発し、ツキ板の量産が可能になったことから、静岡市が現在のツキ板の発祥の地として全国に知られるようになりました。
昭和に入り、戦災復興や高度経済成長の中、接着剤yた突板加工技術の改良が進むと、高級家具や建築内装材の表面材として生産が一層拡大しました。