名前 |
色 |
その特徴と使用方法 |
茜 |
赤・黄赤 |
絨毯の色のうち、特に重要視される緋色は、茜を原料とし、その根を乾燥させて粉にしたものを使用。染料として最も良い色が出るのは、樹齢5~7年のものとされています。 |
コチニール |
赤・紫 |
サボテンに寄生する貝殻虫のこと。その卵に含まれる色素を利用するため雌だけが染料となります。イランでは二千年以上にわたって使用されています。 |
ロッグウッド |
赤・紫・黒 |
マメ科の植物でかなり大きく、木質は堅い。染色力は強く木片を口に含むだけで唾液が染まるほどと言われています。 |
タン皮 |
赤褐色・黄 |
大きなタンの樫の木は、二重に樹皮に覆われ外皮から緑ががった黄色、内皮からは上質の赤褐色がえられます。主にルスタンおよびクルデスタン地方に生育。 |
紅花 |
赤味黄 |
西アジアで栽培されている植物。その花弁に色素が含まれ、乾燥させたものを挽いた後、苛性カリなどの塩基を用いて染媒液がつくられます。 |
飛燕草 |
黄 |
輝くような明るい黄色がでる。染めつきもよく、ムラなく均等に染色するには、これに勝るものはないとされています。 |
ウコン |
黄 |
インド料理の香辛料として有名。豊富に採れて安価なためケルマンやヤズドなどでよく使用されている。 |
ぶどうの葉 |
黄・黄褐色 |
西アジアで古くから使用されている染料。この地域がぶどうの栽培に適し、多量の葉が、容易に手に入ったためと思われます。明るい緑ががかった黄に染まります。 |
アザリン |
薄黄 |
木材が普及する以前には、これが最も重要な染料のひとつでした。種がまだ赤いうちに花弁を切り取り乾燥させて使用します。種が若いほど染色力が強力。 |
インジゴ |
青 |
青の染色に適した植物は世界的にも希少。オリエンタル絨毯に使われる濃紺は、印度藍からとる。深い青を出すには、乾かし液に浸すという作業を繰り替えさなければなりません。 |